うみねこスロップシンクって、本当に必要なんだろうか?
家づくりやリノベの情報を見ていると、ランドリールームや土間にスロップシンクを設置している家をよく見かけます。でも正直なところ、「なくても困らないのでは?」と思っていました。設置費用もそれなりにかかるし、その分ほかに予算を回したい気持ちもありました。
そんな中、わが家では思い切ってスロップシンクをDIYで取り付けることに。
結論からいうと、わが家はスロップシンクを設置して後悔していません。
設置後はほぼ毎週のように使っていて、子どもの上履きや掃除用品、ペット用品、DIYで使った道具など、洗面台やお風呂ではちょっと洗いたくないものを気兼ねなく洗える場所として想像以上に活躍しています。
特に、室内に設置したこと、お湯を使えるようにしたこと、深型のシンクやホースが可動する水栓を選んだことは大正解でした。
ただし、すべてが完璧だったわけではありません。実際に使ってみて、「ここはもう少し考えておけばよかった」と感じるポイントもあります。
業者施工ではなく自分たちで設置したからこそ、費用や手間、実際の使い勝手もかなりリアルに感じています。
この記事では、DIYでスロップシンクを取り付けた経緯から、実際の使用頻度、7つの活用方法、メリット・デメリット、そして「本当に必要だったのか?」という正直な感想までまとめました。
これからスロップシンクの設置を検討している方や、DIYで取り付けようか迷っている方の参考になればうれしいです。
スロップシンクをDIYで取り付けようと思った理由
家づくりやリノベーションの情報を見ていると、スロップシンクを設置している家庭は意外と多く、正直なところ少し気にはなっていました。
特に、子どもの上履きや泥だらけの靴、掃除道具をどこで洗うか問題は、住み始めてから地味にストレスになるとよく聞きます。
しかも我が家の場合は、ロードバイクにキャンプとアウトドアな趣味も多く、汚れた洗濯物が数多く発生します。
実際、これまでは浴室や洗面台で洗っていましたが、そのたびに汚れを気にして後片付けをするのが少し面倒でした。
とはいえ、業者に依頼してスロップシンクを新設すると、設備費や工事費でそれなりの出費になります。「便利そうだけど、そこまで予算をかけるべきなのか…」と悩んでいたのも本音です。
そんな中、「それならDIYで取り付けてみようか」という話になり、費用を抑えつつ、自分たちの使いやすい形で設置することにしました。
スロップシンクDIY、取り付けの流れと実際の作業内容
今回スロップシンクを設置した場所は、もともと洗濯機置場として空いていた脱衣所の一角。給排水の位置も比較的近かったため、「これならDIYでもいけそう」と判断しました。
作業の流れとしては、こんな感じ。
- 設置場所のサイズ確認
- シンク本体と水栓の準備
- 下地作りと漆喰塗装
- シンク本体の固定
- 排水位置の調整
- 給水・排水の接続
文章にすると簡単そうに見えますが、実際には「ここ合わない」「部品足りない」「工具どこいった?」みたいな細かいトラブルはしっかり発生します。DIYあるあるです。
特に大変だったのは、排水位置と高さの調整。ほんの数センチずれるだけで接続できなくなるので、何度かやり直しながらの作業になりました。
それでも、作業自体は特別な技術が必要というほどではなく、DIYに慣れている人なら十分チャレンジできるレベルだと感じます。
DIYでスロップシンクを取り付けた実際の費用
DIYで取り付けるメリットのひとつが、やはり費用を抑えられること。今回スロップシンク設置にかかった実際の材料費をまとめると、以下のようになります。
今回使用した主な材料と費用
・カクダイ スロップシンク(ゴム栓付)…21,185円
・カクダイ Sトラップ…5,436円
・TOTO キッチン水栓 TKS05314J(オープンホース)…18,167円
・日本プラスター うま〜くヌレール 5kg(仕上げ用)…5,043円
・シールテープ…169円
合計すると、およそ5万円ほどで設置できました。
工具については手持ちのものを使用しましたが、これからDIYする場合でも、電動ドライバーやモンキーレンチがあれば基本的な取り付け作業は対応可能だと思います。
業者に依頼すると工事費込みで10万円以上かかるケースがほとんどなので、半分以下に抑えられてうれしいです!
実際に使ったスロップシンクと水栓
今回使用した商品の中でも、特にスロップシンク本体と水栓は、設置から3年近く経った現在もそのまま使っています。
スロップシンク本体は、価格と深さを重視してカクダイの「624-918」を選びました。上履きや掃除用品はもちろん、オキシ漬けなどのつけ置きにも使いやすく、汚れ物をガシガシ洗いたいわが家には合っています。
水栓は、TOTOの「TKS05314J」を使用しています。
シンク本体はコストを抑えましたが、水栓はホースが可動するタイプを選びました。大きなものを洗ったり、最後にシンク内の泥汚れを流したりするときにも便利なので、ここは使い勝手を優先して正解だったと思っていますが、後述のとおりシンクの奥行と水栓の長さのバランス次第ではもう少し短いものでもいいかもしれません。
また、シンクを取り付けた壁には「うま〜くヌレール」を使用しています。スロップシンク周りだけでなく、わが家のDIYでも何度も使っている漆喰です。


スロップシンク、実際どれくらい使っている?


設置する前は、「あったら便利かもしれないけど、そんなに使うかな?」と思っていました。
実際に使い始めてみると、我が家の場合、ほぼ毎週なにかしらの用途で使っています。
特に子どもがいる家庭だと、気づけば泥汚れや砂汚れ、学校から持って帰ってきた絵具セットや習字セットなど「家の中では洗いたくないもの」が定期的に発生します。
以前は屋外シンクや浴室に持っていって洗っていましたが、スロップシンクができてからは、脱衣所エリアで気兼ねなく洗えるようになりました。
使わない週もゼロではありませんが、「あるから使う」というより、あることで家事や掃除のストレスが減ったという感覚のほうが近いかもしれません。
結果として、「なくても生活できるけど、あると確実に楽になる設備」だと感じています。
結局、スロップシンクを何に使っているのか
我が家でスロップシンクを使う場面を振り返ってみると、「これがなかったらどこで洗っていただろう」と思うシーンが意外とたくさんあります。
特に使用頻度が高いのは、次のような場面です。
小学生男子の汚れた服と上履き、絵具&習字セットなど
公園や学校から帰ってくると、ズボンや靴下は泥や砂まみれ。洗濯機に入れる前の予洗いを気兼ねなくできます。
また習字セットや絵の具セットの洗浄にも便利で、墨や絵の具は洗面台で洗うと後始末が大変ですが、スロップシンクなら気にせずジャブジャブ洗えます。


ロードバイクが趣味の夫のジャージやシューズ洗い
汗や泥で汚れたウェアを洗濯機に入れる前に予洗いできるのが地味に助かっています。特に冬場はシクロクロスという自転車の障害物競争のようなレースにでているので、ウエアやシューズなど、尋常じゃないレベルの泥汚れが発生します。冬でも室内でお湯を使って洗えるのは、かなり大きなアドバンテージです。


掃除機のフィルターなど、掃除用品の洗浄
ホコリまみれのフィルターや掃除道具も、気にせず洗えるのはかなり快適です。汚れた雑巾を絞ったり、ロボット掃除機の水入れタンクを洗ったり。一般のご家庭でも必ず発生する掃除関係の汚れものにはかなり強いかと!


ペット用ベッドやマットのつけ置き洗い
人間用と分けて洗いたいときに。とくに我が家の愛猫は吐き戻しのクセがあるので、ベッドやマットをつけ置きしておくときにかなり便利です。


トイレマットやスリッパなどのつけ置き洗い
洗濯機に入れるのは抵抗のある第1位、トイレマットのつけ置き洗いにとにかく便利。これまではバケツなどを使っていたけど、結局洗面所や風呂場に汚れた水を流すのが抵抗あるな、、、ってなっていたので、本当助かってます!
植木鉢の水やりや、水切り作業
卓上系の植木鉢などに水やりしたついでに、シンクの中でそのまま水切りを行っています。水と一緒に土が流れ出ることが多いのですが、排水溝にそのまま流れないよう、フィルターなどを併用すると詰まり防止になるのでおすすめです。
DIYで使った筆や塗装トレイの洗浄
水性ペンキを使ったあとのバケツや筆、パテ埋めで使ったヘラなどを、がっつり洗ってます。深さのあるスロップシンクを選んでいるので、飛び散りにも強く、DIY好きにはかなりありがたいポイントです。
スロップシンクを設置して後悔したこと・デメリット
ここまで「付けてよかった!」と書いてきましたが、実際に3年近く使ってみると、もちろん気になるところもあります。
わが家の場合、スロップシンクそのものを設置したことに後悔はありません。ただ、もし今もう一度リノベするなら、シンクの高さと形については違う選択をするかもしれません。
後悔① シンクの底が低く、長時間の洗い物は腰が痛い
わが家で一番後悔しているのが、スロップシンクの高さです。
もともと縦型洗濯機が置かれていた場所を利用してDIYしたため、既存の給水位置に合わせてシンクを設置しました。
さらに、コストを抑えるために選んだのが深型のスロップシンク。
私は身長170cmと女性の中では比較的高身長なのですが、シンクの縁が骨盤あたりにあり、そこからさらに底が深くなっています。
ちょっとしたものを洗うだけならそれほど問題ありませんが、子どもの上履きをシンクの底に置いてブラシでゴシゴシ……となると、かなり前かがみになるので腰が痛い。
かといって上履きを持ち上げて洗うと安定しませんし、泥水もシンクの外へ飛び散りやすくなります。
設置するときは「シンクの縁が何cmになるか」だけでなく、実際に洗い物を置く“シンクの底”がどの高さになるかまで考えておけばよかったと思います。
ただし、深型シンクを今より高く設置しようとすると、水栓も既存の位置より高くする必要があります。
既存配管を利用してDIYしたわが家の場合は、このあたりが難しいところでした。
後悔② 見た目はいかにも「掃除用シンク」
もうひとつ気になるのが見た目。
現在使っているスロップシンクは、良くも悪くも「汚れ物を洗うためのシンク」らしいデザインです。
掃除用品や泥汚れを洗うにはまったく気にならないのですが、わが家ではスロップシンクを脱衣所の手洗い場としても兼用しています。
そのため、来客時の手洗い場所として案内するとなると、もう少し普通の洗面台に近いデザインでもよかったかなと思います。
もし今選び直すなら、候補にしたいのがTOTOの壁掛けシンク。いわゆる「実験用シンク」と呼ばれるような、間口が広くシンプルなタイプです。
現在のスロップシンクほど深くはありませんが、一般的な洗面ボウルより汚れ物を洗いやすく、手洗いや洗顔にも使いやすそう。
「汚れ物専用」と割り切るのか、「手洗い場も兼ねる」のかによって、選ぶシンクは変わると思います。
それでも、わが家はスロップシンクを付けて大正解
高さや見た目には改善したいところがあるものの、もしもう一度リノベするとしても、わが家ならスロップシンクは絶対に付けます。
その理由のひとつが、室内でお湯を使えることです。
わが家ではオキシクリーンでつけ置きをすることが多いため、スロップシンクでもほぼ毎回お湯を使います。
さらに夫の趣味が、主に冬場に行われる自転車競技ということもあり、泥だらけになったウェアや用品を洗う機会が多いんです。
スロップシンクについて発信すると、「外の水道で洗えばいいのでは?」という意見をいただくこともあります。
でも、真冬に屋外でしゃがみながら冷たい水を使い、20~30分かけて泥汚れを洗うのは、わが家にとってはかなり大変。
高圧洗浄機を使う方法もありますが、自転車用のジャージは薄くて軽いため水圧で動いてしまいますし、家の前を人が通るので周囲への水はねも気になります。
「外でも洗える」と「日常的に無理なく洗える」は、わが家にとってはまったく別の話でした。
だからこそ、暖かい室内で、お湯を使いながら気兼ねなく汚れ物を洗える今の環境がとても合っています。
脱衣所でも圧迫感はほとんどなし
スロップシンクを設置すると「場所を取るのでは?」という心配もありますが、わが家ではむしろ省スペースになったと感じています。
リノベの際、もともと洗面台があった場所をドラム式洗濯機置き場に変更し、以前の縦型洗濯機置き場に壁掛けのスロップシンクを設置しました。
このスペースに一般的な収納付き洗面台を置くと、もっと圧迫感が出ていたはず。
あえてシンク下に収納を作らず、壁掛けにして足元を空けたことで、見た目もすっきり。床掃除もしやすくなりました。
水はねは用途によって気になる
通常のつけ置きや汚れ物を洗う程度なら、水はねはそれほど気になりません。
ただしシンクの間口がそれほど広くないため、洗顔などには少し不向きです。
顔を洗うと肘を伝った水をシンク内で受けきれず、足元へポタポタ落ちることがあります。
深さだけでなく、間口の広さも用途に合わせて確認するのがおすすめです。
汚れや黒ずみはまったく気にならない
泥汚れや掃除用品などを洗うので、「数年使ったらシンクが真っ黒になるのでは?」とも思っていました。
実際には多少の泥汚れなどは付くものの、わが家では気になったときにメラミンスポンジで軽くこすってお手入れしています。
凹凸も少ないので掃除しやすく、3年近く使っている現在も、思っていた以上にきれいな状態を保てています。
排水口からのニオイも、今のところ気になったことはありません。
わが家ではS字トラップを取り付け、排水口には100円ショップなどで購入できるプラスチック製のゴミ受けを使用しています。
泥やゴミが多いものを洗うとゴミ受けがすぐに詰まることはありますが、その都度取り除けば問題なく、これまで排水管自体が詰まったこともありません。
DIY設置なら壁の強度にも注意
DIYで設置するときに、私が一番怖かったのがシンク本体の重さでした。
スロップシンクは想像していた以上に重く、さらに使用時には水の重さも加わります。
「こんなに重いものを壁に固定して、本当に大丈夫なの?」と、設置当初はかなり心配しながら使っていました。
わが家ではリノベの段階で、スロップシンクを固定する壁を石膏ボードではなく合板にし、間柱などへしっかり固定できるよう補強しています。
そのおかげか、3年近く使ってもズレたり傾いたりすることはなく、壁から外れそうになったこともありません。
これから新築やリノベで壁掛けタイプを採用するなら、設計段階でシンクを取り付ける壁の補強について相談しておくと安心です。
既存の壁へ後付けする場合も、シンク本体と水を合わせた重量を安全に支えられるか、取り付け方法を十分確認したうえで施工することをおすすめします。
スロップシンクのリアルな使用シーンを動画でチェック
先日、Instagramで大きな話題を呼んだ我が家のスロップシンク活用シーン。
正直コレを見ればほとんどの人が「そりゃ、スロップシンク必要だわ」って思ってくれるはず。
実際にどんな風に使っているのか、気になる人はぜひチェックしてみてください。
結局、スロップシンクは必要?我が家の結論
結論から言うと、我が家にとってスロップシンクは「なくても生活はできるかもしれないけれど、あると確実に楽になる設備」でした。
子どもの汚れ物、掃除用品、DIY道具、自転車関連の洗い物など、日常生活の中には“家の中や普通の洗面シンクでは洗いたくないもの”が思っている以上に発生します。以前は浴室や洗面台でその都度対応していましたが、スロップシンクを設置してからは、“とりあえずここで洗えばOK”という場所ができ、家事のストレスがかなり減りました。


スロップシンクがおすすめの人
・小さな子どもや小学生がいる家庭
・アウトドアやスポーツが趣味の家庭
・DIYやガーデニングをよくする人
・ペットと暮らしている家庭
・掃除をラクにしたい人
こんな感じで、子どもがいる家庭や、アウトドア・スポーツ・DIYなどの趣味がある家庭には相性がいい設備だと思います。
一方で、スペースやコストをかけてまで必要かというと、生活スタイルによっては優先順位が下がる人もいるはずです。実際、「なくても困らない」と感じる家庭もあると思います。
それでも、DIYで費用を抑えて設置できたこともあり、我が家としては「付けてよかった設備」のひとつになりました。
これから家づくりやリノベーションを予定している方は、「自分たちの生活でどんな汚れ物が発生するか」を一度整理してみると、スロップシンクが必要かどうか判断しやすくなると思います。
この記事が判断材料のひとつになればうれしいです。













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