うみねこセルフリノベで理想のお家づくりを楽しむ《うみねこ》です。
前回、プロの手により昭和なまわり階段が解体されましたが、階段がなくなった今、2階に上がる手段は皆無…。
このままではハシゴで行き来しなければならないので、いよいよリビングに新しい階段を作っていただきます! 今回のブログでは、改めてなぜスケルトン階段を選んだのか?を詳しく紹介していきます。
そもそも階段は素人DIYでつけれないのか?
結論から言うと『プラモデルのごとく完璧に採寸されたパーツがあって、傾斜角度などを細かく計算できる優秀な頭脳とそれらを実行できる器用さがあれば、できる』です。
かくいう私はというと、ひどいときはフリーハンドで線を引くし、測ったり測らなかったりする超ずぼ……、おおらかな性格。
家族の安全性を守るという意味でも、階段はプロの施工が間違いないと思い依頼しています。
リビングに階段を新設するための注意点
今回の物件では、リビングに入ってすぐの場所に大きな吹き抜けがあり、2階の渡り廊下から見下ろせるような位置関係になっています。
ひとことで階段の新設といっても、階段の種類や傾斜角度によって、専有するスペースは大きく変化します。
SNSなどを見て「こんな階段おしゃれでいいかも」と思ったけど、今の家には付けられないものも多かったので、改めて紹介しておきます。
まず考えたのは省スペースな『らせん階段』
螺旋(らせん)階段は、建築とかになじみがない人でも、わりとメジャーな階段ではないでしょうか? 芸能人とかが住んでるおしゃれなメゾネットのタワマンにある、ぐるぐるしたアレです。


おしゃれな見た目はもちろんのこと、なんといっても専有スペースが少ないことが最大のメリット。今回のようにもともと階段のない場所に新設するということは、リビングのスペースを大きく削るということ。既存の扉との位置関係もあるので、コンパクトに収まるのであればそれにこしたことはありません。
……が、結果的に我が家ではらせん階段は採用しませんでした。
らせん階段を選ばなかった最大の理由
ではなぜらせん階段を選ばなかったのか。
理由は『モノを持ったままの上り下りが大変だから』です。
たとえば2階に洗濯物の入ったカゴを運んだり、新しく買ったデスクチェアを運んだり。両手で抱えて運ぶようなものだと、らせん階段は死ぬほど上りにくいのです。
ましては我が家には小学生の息子がいます。随分お兄ちゃんになったとはいえ、疲れてリビングで寝落ちするなんてこともなくありません。
そんな息子を抱えてらせん階段で2階まで……。



たぶん絶対むり。
ってことで、最初に考えていたおしゃれならせん階段の案はボツになりました。
書斎も作れる「スキップフロア」


次に考えたのは、平屋とかでよく見る“1.5階”が作れるスキップフロア。厳密には階段ではなく、階段の途中に作るスペースのことですね。
偏見かもしれないけど、おしゃれな家ってこのスキップフロア多くないですか?



書斎もほしかったので一石二鳥では?
と、意気揚々とリフォーム業者に相談したところ



吹き抜けエリアがほぼ埋まるぐらいスペースが必要だし、2階につなげるには高さがあるから急こう配になるよ!
とのお返事が。
しかもスキップフロアの分だけ、壁や床を造作しなくちゃならない。費用もとっても高くなるみたいなので、このスキップフロアという案もあえなくボツになりました。
姉の家で見た「スケルトン階段」が大正解
そこで最後に考えたのが「スケルトン階段」。蹴込み板が取り除かれたヌケのいい階段で、ストリップ階段とも呼ばれています。
じつはこのスケルトン階段、数年前に姉が建てた新築のお家に採用されていたもので、リビングに併設されているにもかかわらず、圧迫感がなくとてもおしゃれだったのです。
さすが新築、さすが一条工〇店。


姉の家はホワイト基調のものだったのですが、調べてみるとアイアンと木目のインダストリアルな雰囲気のものもあるじゃない!
そうと決まればあとは商品選び。ひと言でスケルトン階段といっても、メーカーによってデザインもお値段もピンキリ。リフォーム業者からもらったカタログと睨めっこしながら、物件に合うものを選びました。
メーカーカタログの落とし穴
余談ですが、メーカーが出している住まいの設備カタログって、なんであんなに見にくいんでしょうか?笑
値段が書かれていると思いきや、オプションが含まれていない……。
自分で計算するのですが、果たしてこれであっているのか? いや待てよ、天板も限定色にしたらプラス料金って書いているよね? あれ?でもセット価格だと割引される?
でもその場合は限定色って選べるの?



……。
おとなしく担当者と相談しましたw
採用したのはパナソニックの「マイスターズウッド」
悩んだ末に採用したのが、パナソニックの「マイスターズウッド」シリーズのスケルトン階段。インダストリアルな雰囲気がかっこいいのに、意外とお値段も良心的でした。
さすが天下のパナソニック様!


スケルトン階段設置のために妥協したこと
今回の階段新設にあたり、大きく2つ妥協したことがあります。
ひとつめが階段の傾斜角。メーカー推奨の傾斜角で設置をするためには、階段の上りはじめからおわりまでの距離が短すぎるため、踏み込み板の幅を調整し、少し角度をつけて施工しなくてはなりませんでした。


そのため通常20~23cmぐらいとされている踏み込み板を、我が家では18cmにカット。上り下りしにくくなるかな?と心配しましたが、スケルトン階段という構造上、つま先側に蹴込み板がない分、18cmでも影響はまったくなし。
また傾斜角に関しても素人目にはほとんどわからず、我が家に遊びに来た人にも全く気付かれないほどのものでした。
ちなみに階段の幅も調整していて、通常990mmのところ、リビングへの影響を最小限にするため900mmへと変更しています。幅を狭くすることで荷物を運んだりしにくくなるかな?と心配もしましたが、こちらも全く影響はなし。大人二人でも余裕ですれ違うことができます。
そしてふたつめは和室への入口を塞いだこと。上の設計図でいう右側がそう。
もともとリビングには隣接している和室への引戸があったのですが、今回どうしてもスケルトン階段を設置するうえで、その和室への扉を塞いでしまわなければならなかったのです(ちょうど設計図の「和室」とかかれば場所に引戸がある)。
幸い、和室には別の入口がありますし、リビング側からアクセスできなくなっても何の問題もなかったので、思い切って塞ぐことにしました。
……まぁこの和室の扉がのちにいろいろと面倒なことになるのですが、それはまた別の機会に書いていければと思います。
そうして念願のスケルトン階段がついに完成


見積から約3カ月、完成したスケルトン階段がこちら!
どうです? めちゃいい感じに仕上がったでしょう?
リビングのスペースを大きく使う形となりましたが、スケルトン階段にしたおかげで圧迫感はなく、むしろお部屋のいいアクセントになりました。
マットタイプの手摺を選んでいるので、指紋も目立ちにくいし(まったくつかないわけではない)、落下防止のパネルは割愛したので、すっきりと印象を保てています。


アイアン×ウッディな雰囲気にする組み合わせ
「マイスターズウッド」シリーズでは、踏み込み板の色味を選べたのですが、我が家では手すりと桁をオフブラックで、踏み込み板をエイジドチーク柄でオーダーしました。
程よいエイジング感があるので、築古の建具とも馴染みがよさそうだと思って決めましたが、思った通りです。
滑り止め効果はやや弱めかも?
スタイリッシュさを優先したスケルトン階段には、これまたおしゃれな滑り止め加工しか施されていません。
どのぐらいの防御力があるかというと……ドラクエでいう“布の服”程度でしょうか? ないよりいいけど、ほんと最低限って感じです。
普通に上り下りしている程度では全く問題ありませんが、滑りやすい靴下を履いているときや、スリッパを履いたまま駆け上がった入りするのはおすすめしません。
日々の掃除はクイックルワイパーハンディーで
そしてスケルトン階段の欠点のひとつが、ホコリのたまりやすさ。
いや、普通の階段でもホコリは貯まるんだけど、黒基調にしているがゆえにホコリが目立つめだつ……。笑
そんなときはだいたい、クイックルワイパーハンディ―でさっと掃除してますが、これが案外便利でした。掃除機だとなんか傷がつきそうで……。
手摺は月に1回ほど、硬く絞ったウエスで拭いていますが、もともと手垢はつきにくいので、そこまで神経質に磨いてません(性格も相まって)。
次回、スケルトン階段にかかった費用を詳しく紹介します。
インスタグラムで施工の様子を投稿しています
今回のスケルトン階段新設について、Instagramでも写真や動画で詳しく投稿しています!ぜひチェックしてみてください。
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